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膠 | 坂根輝美 | 日本画
膠(にかわ)とは主に動物の皮や骨に含まれるコラーゲンを加工して作られ、古くから使われている接着剤です。日本画絵の具は定着力を持たない絵の具のため、定着剤として膠が使われています。
膠については、お客さまから聞かれることが多いため、今回は普段使っている膠を3種類ご紹介いたします。
1. 粒膠
粒状のため比較的早く溶けます(6時間ぐらい)。三千本膠無き今、最もオーソドックスな膠です。
2. 鹿膠
接着力が強く安心感があります。値段が高いため(1000円/100グラム)ドバドバ使えません。
3. 強靭膠
濃度の濃い膠液で湯煎するだけですぐ使えるため便利です。湿潤剤が入っており作品の割れを防ぎます。地着力の鈍る梅雨時は多めに入れます。
この3種類を作品の大きさや支持体の種類、季節などによって分量の配合を変えて使います。
配合の分量は、描き始めは5:2:1ぐらいで、そこから分量を増やしたり減らしたりします。
制作スタイルによって変わるため、皆さんも自分に合う膠を見つけて描いてみるといいと思います。
*サイト内の画像の無断転載はご遠慮ください。
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