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春の院展制作 その1 | 日本画 | 坂根輝美

先日、第76回春の院展の搬入を終えました。

搬入日の2週間前ごろ、本来なら仕上げに向かう作業に入るのですが、あまりにも出来が悪くこのまま描き続けても納得のいく作品にならないと悩んでしまいました。頭のどこかで「絶対描き直したほうがいい」と分かっていつつも「2週間で下図から描き直せるか?」と思っていました。
昔、デザイナーの佐藤可士和さんが「悩んだら困難な方を選ぶ」と話されていて、その言葉は学生時代から今に至るまでわたしの心に強く刺さっています。その言葉を自分に言い聞かせ描き直しました。

最後の2日間は徹夜で、こんなに大変だったのは久しぶりでした。1番大切な顔の描写も上手くいかず何度も描いては洗ってを繰り返しました。梱包の1時間前まで洗っていたのはさすがに泣けてきました。(笑)

その2へ続く。

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