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制作過程その2 | 日本画 | 坂根輝美
その1からの続きです。
3.形を描いていく
色遊びのような作業をずっとしていると絵は出来上がらないので、形を描いていきます。形とは立体のことです。ここで最も重要なのは形を描き過ぎないことです。頬の凹凸や目元の彫りの深さをついつい追って描いてしまいますが、形の説明をすればするほど絵はつまらなくなります。でも形を描かないと仕上がらないし…。その辺りのバランスが上手にとれている絵が好きです。
4.完成
柔らかさを出すために、はじめに引いた骨描きの線はバランスを見ながら所々消しました。同系色で仕上げるとついつい単調な絵になりがちなので、リズム感を大切に描きました。モデルさんから感じられた暖かな空気を描けたと思います。
文中によく出てくるリズム感ですが、感覚的なもので作家によって異なるものなのでどう説明したらよいか難しいですが、強弱と近いのかなと思います。
線の強弱、色や色幅の強弱、形の説明の強弱などなど。破綻するギリギリのリズム感で作品を作っていきたいですね。
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