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春の院展制作 その2 | 日本画 | 坂根輝美

その1からの続き。

仕上げに近づくと乾いたガーゼやタオルで擦ります。日本画絵の具は綺麗すぎるので生っぽさを落ち着かせる為に、また観えてきてほしくない部分を画面に馴染ませる為に結構な力で行います。大胆な作業ではありますが、絵を構築する上で大切な作業です。恩師である松村公嗣先生に教わりました。

完成したら額を付けエアキャップで簡易梱包します。
エアキャップ越しに見る作品は、もわっとして余計なものを省いて必要最低限のものしか見えないところが好きです。絵画の理想の形です。いつかそのような作品が描きたいです。

その3へ続く。

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