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制作過程その1 | 日本画 | 坂根輝美

先日終わったCINQ Lumière大丸東京展に展示した作品の制作過程の一部を載せたいと思います。
画題は「追想」20号のやや大きめの作品です。

モデルさんをデッサンし、大下図を作ります。念紙(転写紙)で写して下地を作り地塗りします。

お客様に、インスタグラムにアップした制作過程を見て「描き出しが激しいですね」とよく言われます。
少し前までは地塗りも下地も丁寧に作り込んでいましたが、最近は大胆に作るようにしています。女性の細かな表情や複雑でうつろいやすい心模様を表現するには、それと対比する工程があった方が繊細さがより際立つと思うからです。

表情の線を描き起こし、着物の模様を入れます。模様は実物に忠実に描くこともありますが、今回は作品のコンセプト上、模様に意味を持たせたくなかったので単純な形の繰り返しにしました。

その2へ続く

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